佃煮というと、一般的には高齢者が好む食品というイメージが強い。しかし、その魅力を若者にも伝えたいという思いから、Shishidoは新たなパッケージデザインを考案した。その結果、佃煮が若者から高齢者まで幅広い層に受け入れられ、新たなギフトアイテムとして注目を集めるようになった。
このプロジェクトの特徴的な点は、立方体の形状を採用したパッケージデザインである。これにより、商品を手に取った人々が視覚的にも触覚的にも楽しむことができる。また、新ブランド立ち上げにあたり、新たなロゴもデザインされた。
このパッケージデザインは、店頭での商品陳列を考慮して設計されている。立方体の形状を採用することで、大量の商品を積み重ねて陳列することが可能となり、さまざまな陳列方法が可能となった。その結果、商品を見た人々は引きつけられ、一つだけでなく、三つや六つといったセットで購入するようになった。
さらに、色やイラストのパターンの組み合わせによるフレーバーバリエーションの開発を行い、若者にもヒット。セット購入がさらに成功を収めた。
このプロジェクトは、2019年から全国のデパートやショッピングモールで新ブランドとして販売を開始。伝統的な日本の保存食である佃煮を世界に知らしめるために、伝統的な日本のパターンを現代風にアレンジし、成分の特性を表現した9つのラベルが新たにデザインされた。
このデザインは、2020年にA' Packaging Design Awardでゴールデン賞を受賞。その優れた創造性と先見性が評価され、芸術、科学、デザイン、技術を進化させ、世界に大きな影響を与える製品として認められた。
プロジェクトデザイナー: Katsunari Shishido
画像クレジット: Katsunari Shishido
プロジェクトチームのメンバー: Katsunari Shishido
プロジェクト名: Kuniichi
プロジェクトのクライアント: Katsunari Shishido